加納 光於 《止まれ、フィボナッチの兎》 
KANO mitsuo oil and water color on paper
2007年9月10日(月)〜9月29日(土)
日曜、祝日休廊 10:30-18:30

 加納光於は1933年東京生まれ。独学で銅版画を学び、’50年代半ばから作品を発表。’60年代にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレ、東京国際版画ビエンナーレなど、数々の国際展で評価を高め、日本を代表する作家のひとりとなりました。その後’80年代からは色彩豊かな油彩作品を発表。 国内外の美術館で個展を行い, 近年では2000年に愛知県美術館で大規模な個展が開催され、’05年には再度、リュブリアナ国際版画ビエンナーレの日本代表として版画作品を出品しました。
加納光於の作品タイトルは、文学や生物学に関連するものが多く見られますが、今回の新作タイトルは”《止まれ、フィボナッチの兎》” です。「フィボナッチの兎」は13世紀のイタリアの数学者レオナルド・ピサノが書いた『Liber abaci』の中で数学のクイズとして取り上げられ、木の枝別れやカタツムリの殻などと同じように家計図のような数列を意味するものとして使われました。自然発生的に増殖する数列に何かを止める行為…。今回も加納の新作からは様々なイメージが膨らんできます。

《止まれ、フィボナッチの兎》 1
油彩、水彩、紙 123.3x83.2cm

《止まれ、フィボナッチの兎》10
油彩、水彩、紙 77.3x107.4cm

今回の新作は、次のタブロー作品へ繋がるエスキース的な要素を含んだ、油彩に紙の作品(大77x107cm、中78x58cm)を25点を発表いたします。また、今夏に新しく刊行されたオリジナル版画集 《 汝、その噴水を避けよ 》 (インタリオ7点入)、さらに、詩人平出隆氏と加納とのコラボレーションによる「詩画集 雷滴 その研究」(インタリオ13点入)も展示いたします。
また、会期中の9月13日(木)19時から馬場駿吉氏による詩の朗読会を開催いたします。詳しくはギャルリー東京ユマニテまでお問い合わせ下さい。
今回は1年半ぶりの新作展になります。次々と新たな展開を見せる、加納光於の新作をこの機会に是非ご高覧下さい。

新作版画集 《 汝、その噴水を避けよ 》
内容/インタリオ 表紙画1点
他作品6点 合計7点入
作品サイズ / 14.4x8.3cm (イメージ)
25.0x32.5cm (シート)
外箱サイズ / 26.0x33.5cm
限定 /10部 函/ナンバー、サイン入り 紙函

「詩画集 雷滴 その研究」 
詩:平出 隆 インタリオ:加納光於
内容/インタリオ13点入 作品サイズ
50x65cm (シート)
限定/13部 函/布クロス函

関連リンク: 2006年3月 2004年9月 2003年9月 2002年6月 2002年4月 2001年11月 1999年11月 1999年7月 1999年4月 1999年1月 1998年10月

■展覧会概要
展覧会名 加納光於 《止まれ、フィボナッチの兎》 
KANO mitsuo oil and water color on paper
会期 日時 2007 / 9 / 10 (月)− 9 / 29 (土)  日曜、祝日休廊 10:30−18:30
会場 ギャルリー東京ユマニテ
〒104-0031 東京都中央区京橋2−8−18 昭和ビルB1F
※地下鉄銀座線京橋駅6番出口から徒歩1分
問合せ先 ギャルリー東京ユマニテ   tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306
(e-mail) humanite@js8.so-net.ne.jp
●加納光於 略歴
1933 東京神田に生まれる
1953 独学で銅版画試作を始める
主な個展
1960 ’62 南画廊(東京)
1972 「“加納光於-大岡信共作展”アララットの船あるいは空の蜜」南画廊(東京)
1980 「加納光於の版画-瀧口修造とともにー」福岡市美術館
  「加納光於−PAINTING 1980-1983」北九州市立美術館(福岡) 
1993 「色彩としてのスフィンクス−加納光於」セゾン美術館(東京)、徳島県立近代美術館
1997 「葡萄弾−加納光於 オブジェ1968-1997」愛知県美術館
2000 「加納光於 《「骨の鏡」あるいは色彩のミラージュ》」愛知県美術館
2003 「加納光於 《フィロゾーマ》 2003 oil on paper & color intaglio」ギャルリー東京ユマニテ(東京)
2004 「加納光於 《Serpentinata》 2004 oil on canvas」ギャルリー東京ユマニテ(東京)
2006 「加納光於 《充ちよ、地の髭》- W.B頌 oil on canvas 2005-‘06」ギャルリー東京ユマニテ(東京)
主なグループ展
1957 ’60
62 ’64 ’66
68 ’79
「東京国際版画ビエンナーレ展」(東京)
1959 ’61
63 ’67
「サンパウロ・ビエンナーレ展」サンパウロ近代美術館(ブラジル)
1959 ’61
63 ’65 ’67
69 ’04
「リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展」リュブリアナ近代美術館(ユーゴスラビア)
1971 「戦後美術のクロニクル展」神奈川県立近代美術館
1974 「現代日本美術展」シンシナティ美術館(アメリカ)
1992 「本の宇宙−詩想をはこぶ容器」栃木県立美術館
1995 「戦後文化の奇跡 1945-1955」目黒区美術館(東京)、兵庫県立近代美術館、広島市現代美術館
1998 「瀧口修造とその周辺」国立国際美術館(大阪)
2005 「リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展」リュブリアナ(スロヴェニア)
2006 「武満徹 Vision in Time 展」東京オペラシティアートギャラリー
  「詩人の眼−大岡信コレクション展」三鷹市美術ギャラリー、福岡県立美術館、足利市立美術館(栃木)
2007 「澁澤龍彦−幻想美術館」埼玉県立近代美術館